【感想&考察】仮面ライダーゼッツ 14話「神鳴る」新フォームと莫の過去とCODEの謎

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前回に引き続き、令和ライダー第7作『仮面ライダーゼッツ(ZEZTZ)』の14話 Case14「神鳴る」を視聴しての感想と考察を話していきたい。

※本記事には第14話の内容に関するネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。

莫の悪夢

前回、宇宙飛行士の夢を持つ少年をナイトメアから救った莫だったが、ワンダーの力で生み出したブラックホールに自らが飲み込まれてしまう。

暗闇の中を彷徨う莫。隣に初回以来の赤いドレスを見に纏ったねむがいる事から、どうやら今回は莫の夢に関する話らしい。

外の世界とは隔絶された空間のように見える場所でも、なぜかゼロとの通信は可能で、「敵を抹殺せよ」と、ノクスを消すミッションが与えられる。(仮面ライダーで抹殺という物騒な単語が出るのはなかなか珍しい気がする)

ここ最近の回で、どうにも組織であるCODEと司令官のゼロがきな臭くなってきたが、ノクスを消そうとしている明確な理由は未だに分からない。

また、ミッション開始と同時に、莫は自分が幼い頃に体験した悪夢(不幸)を思い出すことに。

過去に莫が体験した不幸は、今までの話でも何度か示唆されてきたが、彼の悪夢が始まったきっかけは落雷被害。

豪雨のなか傘をさす小学生時代の莫に、雷が容赦なく直撃した様子が描かれている。普通に考えれば間違いなく死に至っているだろう。その後の莫には、サメの被害や隕石の直撃などトラウマ級の事件が彼の身に起き続けたが、それでも命だけは無事だった。

これらはただの偶然ではなく、最初の落雷被害がきっかけで立て続けに不幸が起きることとなってしまった。これは推測でしかないが、この雷は莫が夢の世界で自由に活動ができるきっかけも与えたのかもしれない。

また、莫が幼少時代に通っていた塾の描写が出てきたが、これがなかなかに怪しい。

古びた校舎で、ヘッドホンを付けた状態でタブレットを操作する子供たちの様子は、受験勉強というより、何かの訓練を受けさせられているようだ。

さらに驚くべきことは、莫のいる特級クラスの先生が、後にノクスとなる小鷹だということ。ノクスが元々CODEのエージェントだった事を考えると、この塾はCODEが夢で活動するエージェントを育成する為に作った可能性が見えてくる。

特級クラスは子供たちの中でも選りすぐりのメンバーで構成され、現役エージェントとして成果を上げていたノクスが先生を務めていたなんてこともありそう。

いずれにせよ、CODEが絡んでいることは間違いなさそうなので、今後はなぜ子供だけを利用したのかという組織の目的が明かされる予感がする。

余談だが、この設定を聞いて『仮面ライダー555』の流星塾を思い出したのは筆者だけではないはず。余計に不安になってきた。

イナズマプラズマの力

莫は自分自身の悪夢の世界を見て「自分の悪夢の始末くらい、自分でつけたい」と、カプセムに彼の悪夢の起点となった雷を取り込み、ゼッツ初の強化フォーム・イナズマプラズマへと変身する。

覚悟を持って力を得る莫の表情は、鬼気迫るものを感じて良かったのだが、ヒロインのねむを倒れ込む程の力で退けていたのはいかがなものかと思ってしまった。変身後に彼女をケアする描写はあったが、ジェントルマンとして夢の世界で活躍してきたセブンにしては、らしからぬ場面に感じる。

そして肝心のイナズマプラズマだが、強化フォームにしては控え目なデザインで、今までに登場したフォームチェンジと比べて大きくは変わっていない印象。クウガのアメイジングマイティなど、平成初期ライダーの強化フォームを彷彿とさせ、派手さはないが個人的には好みだ。変身シークエンスで、派手な雷のエフェクトが付いているのもカッコ良かった。

戦闘シーンに関しても、スピードを活かした動きが今までのゼッツにはないスタイルで、武器を使った戦いも目を見張るものがある。海外展開もしているライダーなので、欲を言えば重厚な肉弾戦を期待してしまうが、初登場の強化フォームの魅せ方としては良かったのではないだろうか。

イナズマプラズマの力によってノクスに打ち勝ったゼッツ。強化フォーム故の反動なのか、いきなり変身が解除されてしまう。悪夢の力は身を滅ぼすというノクスの言葉があったが、プラズマカプセムにも悪夢の力が取り込まれていることが分かる。

また、莫の身に起きた事件は他にも多くあるため、そのトラウマを克服する度に新たな強化フォームに変身するのかというのも気になるところだ。

ただここで疑問に思うのは、今回の話で幼少期の莫の身に起きた落雷を悪夢と言っていること。悪夢という言葉を、悪夢のような現実という意味で使っているのであれば辻褄は合うのだが、現実で起きた事ではなく完全に夢の中の出来事という捉え方も出来るため、少し混乱してしまう。

台詞でも未だ不明瞭な部分が多く、「お前は俺から何を消した?」という莫の質問に対して、「深い闇だ」というノクスの返答は、言葉を選ばずに言うとそこまでフックになっていない台詞だと思ってしまった。夢という曖昧な世界観故のハチャメチャ感は楽しめているが、キャラクターの台詞に曖昧な表現が多いため、少し置いてけぼりになってしまうことがある。

とはいえここから先の物語は、CODEとゼロの正体、ノクスの目的、莫の過去、ねむの居場所、夢の世界に関わる莫の妹など、複数の要素が絡み合うことが予想されるので、展開も目まぐるしくなり、面白くなるのではないだろうか。

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