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前回に引き続き、令和ライダー第7作『仮面ライダーゼッツ(ZEZTZ)』の13話 Case13「滅ぼす」を視聴しての感想と考察を話していきたい。
※本記事には第13話の内容に関するネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。
Case13「滅ぼす」
宇宙飛行士の夢
隕石が衝突し人類が滅亡するという、大作SF映画のようなテーマを扱った今回の物語。
最初の被害が宇宙センターだったため、実は宇宙センターの職員が夢主なのではないかと睨んでいたが、夢主は順当に宇宙飛行士になることを夢見る少年・星也と明かされる。
星也が夢主になってしまったのは、父親が病によって倒れてしまい、金銭面的にも宇宙飛行士になることは難しいと夢を諦めかけていたから。ナイトメアはそんな彼の深層心理を捻じ曲げ、人類を滅亡させることで、宇宙飛行士の夢自体を壊すことを目論んでいたのだ。
そんな中、莫はノクスの力によってカプセムの能力を失ったことで、エージェントとしての自信を喪失。
数々の不幸に見舞われる現実世界の莫にとって、夢は自分の力を発揮できる唯一の居場所だったのにも関わらず、ノクスの登場によって自身の無力を痛感してしまう場面は、辛いものがある。
しかし、現実の莫の行動によって救われていた人間もいた。星也が落ち込んでいたとき、莫がかけた「好きなことがいちばんの才能だ」という言葉が、彼の宇宙飛行士になる夢をつなぎ止めていたのだ。
そしてその言葉は、今度は一人前のエージェントになれる自信を失ってしまった莫へと、星也からそっくり返ってくる。好きなことが最強だというメッセージを受け取った莫が、再び夢の世界でのエージェントとして再起する展開は、かなり熱いものを感じる。
誰かに勇気を与える仮面ライダーが、実はその誰かから勇気を貰っていたのだと分かる、ライダーシリーズの核となる部分を見られたような気がして、夢主との絡みも含めて非常に良いエピソードになっていたのではないだろうか。
ノクスはエージェントだった
ハートフルな話だけではなく、今回はより夢の世界の謎に踏み込む展開となった。
物語序盤でノクスは、ゼッツが持つカプセムの力をイレイス(消す)してしまったが、彼は私利私欲で行動しているという訳ではなさそうで、むしろ一貫して莫を夢の世界から離れさせたいという思いから来ているような気がする。
さらに前回、夢の世界だけではなく、ゼロが司令塔を務める組織「CODE」の危険性も語っていたことから、ノクスとゼロの間に何かしらの関係があると思われていたが、今回はその真実が明かされる。
元々ノクスは莫と同じく、コードナンバー4として、夢の世界のエージェントとして活動をしていたのだ。しかし、ノクスがゼロに向けた「目的のためならエージェントの犠牲は厭わない」「相変わらず腐った組織だ」と言っていたことから、彼は「CODE」に対して何らかの恨みを持っていることが分かり、組織に見捨てれられた過去を思わせる。
この発言に対してゼロは、「そう思いたければ思うが良い」と返答していたので、エージェントのことを駒と見ているというよりは、スパイ映画で見られるような、秘匿な情報を扱う故のドライな組織という見方もできそう。
しかし物語終盤で、ゼッツはグラビティの能力から出たブラックホールに飲み込まれてしまったのに、ゼロが冷静沈着な様子で「ミッションコンプリート」と言っていたことから、莫もゼロの目的の1端を担う要素でしかない可能性も捨てきれない。
現状「CODE」という組織が限りなく怪しく見えるが、ノクスがエージェントとして活動をしていた過去が明かされるまでは、敵・味方の判別が難しい。もしかすると善悪ではなく、思想の違いから起きた対立なんてことも有り得るので、今後明かされていく組織とノクスの過去周りの話が非常に楽しみだ。
そういえば、今回は警察が全く機能していない上に、富士見刑事の色々と理不尽な行動が目立っていた。警察とのコミカルな連携プレイが好きなので、その辺りのバディ感は次回くらいから復活して欲しいなと思ったり。
そして次回はついにゼッツの新フォームが登場。雷の力を使った「プラズマ」ということだが、莫の不幸体験のうちの落雷が直撃したことが関係してくるのだろうか。莫の過去についても深く触れられるようなので、そちらも気になるところだ。
仮面ライダーゼッツ 変身ベルト DXゼッツドライバー 4フォームチェンジセット

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