
【感想&考察】LAZARUS ラザロ 第2話で明かされたスキナー博士とラザロメンバーの過去|まさかのキアヌリーブスがモデル!?
公開日|2025年4月18日
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前回に引き続き、今回もアニメ「LAZARUS ラザロ」第2話の感想と考察を書いていきたいと思います。
サブタイトルは『LIFE IN THE FAST LANE』。こちらはアメリカのロックバンド「イーグルス」の実在の楽曲名となっているんです。
音楽マニアの渡辺信一郎監督ならではの、遊び心の利いた洋楽のチョイス。
監督の他作品でもある「キャロル&チューズデイ」でも、同様のサブタイトルの決め方をしていましたが、楽曲の歌詞と物語の内容が絶妙にマッチしているのも、さすがなんですよね。
どんどん脱線していきそうなので、渡辺監督の音楽センスの凄さについては、また別の記事で書いていければと思います。
LAZARUS ラザロ

製作|MAPPA
放送|2025年4月〜
話数|全13話
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スキナー博士を探すヒントは「過去」
*ネタバレが含まれております
「聖人のような人物」だと言われていたスキナー博士ですが、実際に彼がやっている事は、人類滅亡を図る凶悪なテロ行為というのが世間の認識です。
ラザロの指揮官であるハーシュは、そんなスキナーと過去に繋がりがあったからか、彼がただのテロリストだとは思っていない様子。
しかし、ラザロメンバーたちは、「実はスキナーには真っ黒な過去があるんじゃないか」とプロファイリングを始めます。

ただ、調べれば調べるほど、スキナーという人間がいかに正義感に強く、ジェントルマンなのかという事しか出てきません。
市民の目撃情報でもその聖人ぶりは顕著に現れていて、電車の中でお婆さんに席を譲ったり、困っているホームレスを助けたり、食べようとしていたサンドウィッチを犬に盗まれたりと、和やかなエピソードばかり。
余談ですが、この最後のサンドウィッチの話でピンときました。
この聖人エピソードは、おそらくハリウッド俳優「キアヌ・リーブス」が元ネタになっていますよね(笑)。
本来のキアヌのエピソードは、公園で1人ぼっちでサンドウィッチを食べていただけだったと思いますが、少し脚色されて、犬に食べられていたことになっていました。
本作「LAZARUS ラザロ」のアクション監修に、ジョン・ウィックのチャド監督が携わっていることも、大いに関係がありそうです。
▼スキナー博士の経歴

1996年 イスタンブール生まれ (生存していれば56歳)
12歳の時に紛争で両親を亡くし、配偶者・子供はなし
学生時代からアインシュタイン以来の天才と言われる

ノーベル賞を3度受賞するも、賞金のほとんどを寄付
気候変動を危惧する演説により、常任理事国の脱退を招く
ハプナ事件を引き起こす
こちらが大まかなスキナー博士の経歴となっていますが、本編でもスポットが当てられていたのは、彼が環境問題に対して熱心に取り組んでいたということです。
南極の氷が溶けると、地球が崩壊し、人類は破滅の道へ向かうという訴えを国連で行なっていたようですが、結局誰の心にも響くことはなく、この出来事がハプナ事件の引き金になった可能性も出てきました。
ただ、そこから人類を滅ぼすという選択肢を取るのは、いささか衝動性が強いのかなという気もするので、もう少し根深い理由があるような気がします。
第1話でスキナーが「私はただの7番目のラッパ吹きにすぎないのだ」と言っていたことからも、複数の要因はありそうですし、実際に死者が出るまでハプナの仕組み自体もわからないので、もしかしたらハッタリという可能性もなくはないかもしれません。
最高峰のアクションとまさかのオチ
3年も姿を見せなかったスキナーなので、そう簡単に足取りは掴めないかと思われましたが、エレイナがあっさり、博士が8年前に核シェルターを購入したことを突き止めます。
ついにラザロ始動!ということで、2チームに分かれて、核シェルターとその販売会社に足を向けます。
アジトのガレージから、絶妙な近未来を感じさせる車が発進していくところや、チーム分けしてミッションを遂行していく様子は、まさに古き良きスパイ映画。

即席でプロフェッショナルチームを作るくだりなんかは、クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」を彷彿とさせる感じ。
そして、シェルターに到着したアクセルとクリスは、施設の重々しい雰囲気の中、早速スキナーらしき男の姿を捉えますが、突如として謎の男達に襲われ、銃撃戦が始まります。

これが1話の時とはまた違った、その場所を活かしたアクションとなっていて、シーン数はそこまで多くないものの、カッコいい見せ場をしっかり作っているあたりは、2話から参加した「ジョン・ウィック」チームの功績が大きいと思いました。
バトルの際、アクセルが胸元の天使の羽根が形どられたネックレスを手に、これがある限り不死身だというニュアンスの台詞を言っていましたが、1話でもネックレスだけに焦点が当てられたシーンがあったので、かなり重要な伏線となってきそうです。

そして、シェルターの販売会社に向かっていたダグとリーランドは、これまた謎の銃を持った男達に囲まれてしまいますが、どうやら借金の取り立てのようで、スキナー探しとはまるで無関係。
このすれ違いコントのようなやり取りは脱力感があって個人的にはかなり好みでした。
終いには、シェルターでの銃撃戦の最中にFBIとDEAまで乗り込んできて、場は大混乱に陥りますが、蓋を開けてみればスキナーと思われていた人物は、販売会社の方で取り立て屋たちが探していた借金まみれの男・コバヤシという、まさかのオチ。
その場にいた全員が、アメリカンな肩の落とし方をしていて、思わず笑ってしまいましたが、こんなゆるゆるな感じで話が締め括られるのも、ラザロの魅力の1つとなっていくんでしょう。
おそらく渡辺監督は、ラザロが2クールあったら、こういうオフビートな物語を確実に何個も作っていたと思います。
ですが、今回は全13話ということで、個人的にはこういう話はもっと見たいんですが、世界の危機がかかっているので、見れてあと1話といったところでしょうか。
最後の、人生に前向きになったコバヤシの独白なんかは、完全にスタッフの遊び心満載でしたね。
叶うなら、もう1度コバヤシさんを見たいところです。
謎めいたラザロメンバーたちの素性
今回は、スキナー博士の過去と同時に、ラザロの面々の過去も少しずつ明らかになりました。
まず、懲役888年という、もはや無期懲役と呼べる刑期を食らっている主人公のアクセル。
どれほどの凶悪の事件を引き起こしたらそんな年数になるのかと思ったら、脱獄のし過ぎで刑期がどんどん倍になっていったという……。
アクセルがいつから刑務所にいるのかは分かりませんが、最初は「懲役3年」と言っていたことから、相当な数の脱獄回数だと思われます。
その3年は、いったい何の犯罪だったのかも、今後明らかになっていくのでしょうか。
他メンバーのダグは傷害罪、リーランドは窃盗。クリスは、アクセルの懲役に対して過剰に反応していたことから、そこまでの重罪は犯していないような気もします。

ただ、エレイナに関しては、「数々の事件を引き起こした有名なハッカー」と噂され、組織の中でJOKERになり得るという話が出ていたことからも、ラザロの中でかなり重要なポジションになってきそうな予感。
第1話でアクセル以外の面々が、ハプナの犯行予告が行われることを予め知っていたように、おそらくラザロ結成は前もって準備されたものであり、メンバーそれぞれが何か突出した能力を持っている、もしくはスキナー博士と何らかの繋がりがあるという説が濃厚だと思います。
スキナーを探す過程で明らかになってきそうなので、キャラクターの描写という点でも今後の展開に期待ですね。
10万人のスキナー博士
吉○新喜劇の舞台なら確実にズッコケを誘うであろうオチでしたが、ラストでは、世界中の監視カメラにスキナーの顔認証をかけていたエレイナが、10万人のスキナー博士を見つけます。
これはスキナーの計画的な偽装なのか。
しかし、この偽装は、「攻殻機動隊S.A.C.」の笑い男のように最強のハッカーじゃない限り、1人の力で出来そうにもないので、誰かサポートをしている人間がいるような気配も感じました。
3話『Long Way From Home』では、その10万人の真相が明かされいくのか、非常に楽しみですね。
まだ2話の段階ではありますが、やっぱりこの手のアニメは本当に面白い。
万人受けするかは別として、カルチャーに傾倒している方や音楽ファンの方々が、軒並み絶賛しているのを見ると、「こういうお洒落なアニメがもっと増えても良いのに……!!」と思ってしまいます。