【感想&考察】アニメ Turkey! 第2話で度肝を抜くボウリングアクションが炸裂|鬱展開になる!?

公開日|2025年7月17日

*この記事には広告が含まれています

第1話の記事はこちら↑から読めます

アニメ制作会社タツノコプロの新レーベル「BAKKEN RECORD」が制作を担当し、ポニーキャニオンが共同原作として参加した、オリジルアニメ「Turkey!」。

初回放送では、ボウリングが題材のスポコンアニメかと思わせて、ラストでは戦国時代にタイムスリップするというとんでも展開で、続きが気になるラストとなっていました。

そんなアニメ「Turkey!」の第2話『迷って、アウトスパット』を観ての感想と考察を、キャラクターなどにも着目しながら語っていきます。

基本情報

原案|BAKKEN RECORD,ポニーキャニオン
監督|工藤 進
脚本|蛭田直美

キャラクターデザイン・総作画監督|武川愛里


制作|BAKKEN RECORD
放送|2025年7月〜

戦国時代にタイムスリップ

*ネタバレが含まれております

前回のぶっ飛んだラストから続く2話ですが、麻衣たちボウリング部のメンバーは目を覚まし、自分たちが戦国時代にタイムスリップしたことを把握します。

こんな状況下でも、麻衣は部員のみんなに深呼吸を促すなど、部長らしい落ち着いた対応を見せていました。

しかし、一緒に来たはずの利奈の姿がそこには無く、慌てる部員たち。

結果的に利奈は、少し先の大岩の近くで横たわっているのが見つかり生存が確認されましたが、ここは戦国時代、命を狙う野武士(NB)に囲まれ、まさに絶体絶命の状況。

そこに容姿端麗な侍が現れ、間一髪のところで麻衣たちは救われます。

© BAKKEN RECORD・PONY CANYON INC./「Turkey!」製作委員会

最初は、こんな状況で他人を助ける余裕なんてあるのか?と思ってしまいましたが、どうやら先に助けられたのは侍の方だったようです。

さらに第2話では、戦国時代においてスマホの写真や動画機能は使えることが判明しましたが、当然電波は通っていないため、メンバー間での連絡は不可能。

当然ながら電気もガスもないため、限られたスマホの充電をどう使うかが重要になってきます。

ここまでが度肝を抜く展開なので、麻衣たちが現代の技術を戦国時代で作り上げるというお話も無くは無さそうですが、どちらかと人間ドラマに焦点が当てられそうな予感がします。

また、スマホで撮られた戦場の写真から判明したのは、部活メンバーが普段使っていたボウリング場の地形と全く同じだということ。

実際に調べてみると、舞台となっている長野県千曲市は、戦国時代でも特に戦乱が激しかった地域の一つ。今後は、歴史的背景も絡めた深い物語が展開していきそうです。

超次元ボウリングアクション

侍のおかげで助かった麻衣たちでしたが、今度はその侍が野武士たちに捕らえられている場面を目撃してしまいます。

どうやらその侍は身分の高い党首で、野武士たちは彼の身柄を組織の長へと引き渡すつもりだったようです。

このとき、無策で助けようとする麻衣に対して、利奈が「自分のせいであの人が殺されるのが怖いだけで」と棘のある言葉を突きつけていたのは印象的。

前回のエピソードでは、麻衣がスネークアイを出したにもかかわらず、どちらか一方のピンすら倒すことができず、選択を迫られると逃げてしまう一面が描かれていました。

一見すると勇敢に見える“助ける”という行動も、実は自己犠牲を前提としたものであり、選択による責任から逃げようとしているだけではないか——。そんな利奈の指摘は、麻衣の心を強く抉ったように見えました。

それでも麻衣は、侍も自分たちも助け、そして歴史の改変を止めたいという強い意志を示します。そしてボウリング部一同は、侍救出のための作戦を決行することに。

「どうやって助けるんだ…?」と思っていたところで飛び出したのは、スマホの動画機能で音を鳴らし、さらに妖怪けむりのような道具で煙を発生させ、敵の目をくらませるという作戦。

確かに、ボウリングがピンチを打破する武器になるのでは……という筆者の浅はかな予想を、軽々と飛び越えてくるのが本作。

サウスポーの麻衣が放つ豪速球は野武士たちの急所を的確に捉え、見事なストライクでノックアウトを決めます。

© BAKKEN RECORD・PONY CANYON INC./「Turkey!」製作委員会

もちろんカッコいい場面ではありますが、何か超次元的なスポーツアニメが頭によぎり、思わず笑ってしまいました。

それにしても、あんなに足場の不安定な森の中であれほどの球を投げられるなら、スネークアイくらい簡単に倒せるのでは……?とツッコミたくなったのも事実。

これだけ不安定な森の中で、それほどの技術が出せるなら、スネークアイは余裕で倒せるのではとツッコミを入れそうになりましたが、リアリティラインではなく主に彼女たちの人間ドラマが主軸となりそうですね。

にしても、毎話のように衝撃展開を畳みかけてくるあたり、視聴者としては楽しいのひと言に尽きます。

意味深なOP

the peggiesの北澤ゆうほが作詞・作曲を担当したOP「ヒャクニチソウ」。

軽快なロックナンバーで、初回放送で聴いた時も良い曲だなという印象でしたが、第2話で初公開となったOP映像は、曲の雰囲気とは対照的にかなり意味深な描写が多かったですね。

たとえば、麻衣が燃え盛る家の中で両親と食卓を囲むシーン。前回の記事でも触れたように、父親と母親の間で何らかのトラブルが起きた可能性がありそうです。

離婚なのか別居なのか、色々と想像できますが、スネークアイでどちらのピンも倒せなかった描写から、麻衣自身が「どちらかを選ばなければならなかった」ような状況に置かれていたのかもしれません。

ただ、家中が燃えている様子を見ると、不慮の火事によって両親が他界している可能性も考えられ、どちらにしても重いテーマが背景にあるようです。

また、OP映像には5人それぞれが戦国時代のメンバーと一緒にいる様子が映っていましたが、彼女たちのご先祖様を示唆しているように思える。

5人にフォーカスしている場面でいえば、スカートを手で握りしめた利奈の先に、ボウリングのピンが1本と4本に分かれており、自分が孤立している事の表れにも見えたり、希が誰にも見えないように、ロックがかかったスマホを隠していたりと、それぞれが心の内に抱えたものが描写されているように感じました。

歌詞のなかにある「ずっと何かと戦い続けている日々です」というフレーズからも、彼女たちが現在進行形で何かに苦しみ、葛藤しているのは間違いなさそうです。

ここまでは、突然の展開に驚かされ、戦国時代にタイムスリップしてもなお通常運転のボウリング部を見て緩い雰囲気を感じましたが、物語は重めのヒューマンドラマの要素が強くなる気配がするので、身構えながら楽しみに鑑賞しようと思います。

また、スポーツものとしての側面がどれほど盛り込まれるのかということにも注目したいところ。

ちなみに筆者は、太陽と踊れ月夜に唄えのED曲「もしも」がかなり好みでした。

放送&配信情報

配信情報などはこちら↑から読めます

グッズ情報

Turkey! クリアファイル