
【感想&考察】LAZARUS ラザロ 第5話で暴かれたハプナの真実|新たなハッカーと多くの伏線とスキナーの行方
公開日|2025年5月10日
*この記事には広告が含まれています
前回に引き続き、今回もアニメ「LAZARUS ラザロ」第5話の感想と考察を書いていきます。
目次
第5話 『PRETTY VACANT』
洋楽の曲名を元にしたサブタイトルが意外と重要だったりする本作。
今回の『PRETTY VACANT』は、5話の内容にもガッツリ関わってきました。
こちらはイギリスのパンクロックバンド「セックス・ピストルズ」が1977年に発表した楽曲。
1度聞けば耳に残るギターリフ、エネルギッシュさを感じるボーカル、何もかもが印象的なUKパンクロックを代表する1曲になっています。
意訳ですが『PRETTY VACANT』は「愛しい空っぽ」という意味で、これが少しエモいラストシーンへと繋がっていたのが最高でした。
そちらも含めて本編の内容を考察していきます。
LAZARUS ラザロ

原作・監督|渡辺信一郎
制作|MAPPA
放送|2025年4月〜
話数|全13話
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デルタ製薬とハプナの真実
*ネタバレが含まれております
前回登場したハッカーのドクター909(本名ドナルド・マクドナルド)から、デルタ製薬という製薬会社がスキナー博士と繋がっている可能性があるという情報を掴んだチームラザロ。
デルタ製薬はハプナの臨床試験を担当していたことや、音楽ファイル共有サービスのsound cloudに音声データに偽装したハプナの臨床試験データをアップしていたりと、かなり怪しげな動きをしていました。

その真相を確かめるにはトップに聞くしかないということで、チームラザロはデルタ製薬CEOの自宅に侵入することになりますが、アクセルがいつものパワープレイで正面から堂々と乗り込んでいきます。
5話まで見ると、最終的にはアクセルがなんとかするから、別に策なんて無くても大丈夫ではないかという妙な安心感すら出てきましたね。
アクションに関しては今回はハッカー対決がメインだったため、ド派手なシーンはエレベーターファイトしかありませんでした。
ただ、その気合いの入り方は尋常ではなく、狭い空間の中での窮屈で重みのある動きというのがリアルに描かれていました。
さらにカメラをできるだけ定点にすることで、揉みくちゃになっていく無骨な肉弾戦が表現されていたのは素晴らしかったです。

改めてアクションにここまで全身全霊を捧げるアニメは近年稀だと思うので、毎話のように拝むような気持ちで見なければいけないのかもしれません(笑)。
結果的にCEOアーメッドを尋問することに成功しますが、彼はスキナーの居場所も知らなければ、スキナー博士の人類滅亡宣言も予想だにしていなかった出来事のようでした。
しかし、デルタ製薬はハプナで猿の治験を行なった結果、薬を飲んだ生物は確実に死に至るという事実を直近で判明させてしまい、前々から疑問視していた「実はハプナを飲んでも人は死なない」という可能性は、アーメッドにより明確に否定される形となりました。

さらに、死んでしまった猿の目には宇宙の星のような斑点が写っており、今後の物語に関わる重要な伏線となってきそうです。
実は本作では、PV時点から印象的な「目」にまつわるシーンが多くあり、その点も個人的にかなり気になるところです。
特に宗教団体のシンボルのような目のオブジェクトは何か裏がありそうな気配がします。
CEOアーメッドからハプナの真相を聞いたチームラザロは、特効薬が完成したという偽の発表会をデルタ製薬本社で開き、スキナー博士を誘き出す作戦をすることになりました。
意味深なアクセルのモノローグ
伏線と思わしきシーンが多かった第5話ですが、特に気になったのは冒頭のアクセルのモノローグです。
刑務所の中でもハプナは大流行していたらしく、高価な値段で手に入れたのに、鉄格子に頭をぶつけてみたら普通に痛みを感じたという話から、アクセルにはハプナの効果がない事が示唆されていました。

刑務所内で出回るハプナというと、偽物のような気もしてしまいますが、俗事に無関心なアクセルがわざわざ大金を出して飲んだということは、本物を流通させるような信用のある人物から受け取ったと考えるのが自然かもしれません。
もしもアクセルが得意な体質を持ち、ハプナの抗体を持っているとすれば、彼を使った実験が行われ、特効薬が作られることになりそうですが、ラザロの指揮官であるハーシュがその事実を知っているのかは気になるところです。
第1話でハーシュはアクセルの病歴も知っていると言っていたので、彼女が薬学のエキスパートで、ハプナの研究開発に協力していた可能性が少しでもあるならば、アクセルにハプナの効果がない原因を解明する展開などがあれば面白いですね。
今回でひとまずチームラザロ全員のモノローグが終わったので、次回からはハーシュやアベルといった上層部の人物たちにスポットが当てられていくのでしょうか。
彼らの過去が明かされいくことで、謎めいていたラザロという組織の全貌も見えてきそうなので楽しみです。
ハーシュとスキナーは恋人関係!?
先ほどの話と繋がってきますが、今回はハーシュが不自然な動揺を見せるシーンがありました。
デルタ製薬の音声ファイルを画像データに変換した際に、ハーシュは間髪入れずにハプナの臨床試験データだと判断していた場面。
ハプナの開発に携わっていなければ、すぐに臨床試験データだと分からないはずですが、やはりハーシュは過去にスキナーと繋がっていた可能性が高いのではないかと思いました。
単純にハプナ事件を追う中で彼女がその情報を知っただけという事もありそうですが、以前スキナーが監視カメラに映った時に感情を露わにしていたのを考慮すると、彼女とスキナーはかなり親密な関係だったのではないかとも推測できます。
ハーシュの不自然な動揺をラザロメンバーがみすみす見逃すはずもなく、ダグは不審がる眼差しを彼女に向けていました。
今後は、彼女が見せる表情や行動も鍵となってきそうですね。
ポップコーンウィザードは敵か味方か
特効薬ができたという偽の発表会を行うにあたって、エレイナはハッキング対策として万全の体制を整えていましたが、会見が始まると同時に強力な攻撃を受けます。
その正体は、今まで明かされていなかった3大ハッカー最後の1人、ポップコーン・ウィザードでした。
彼女が持つハッキング技術は相当なもので、会場の設備を思いのままにコントロールしたり、警備員の無線機を前もって細工をしたりと、ハッカーとしての頭脳も心理戦でもエレイナを圧倒していましたね。
1度見たら忘れない、かなりクセの強いキャラクターとなっていて、個人的には好みでした。

彼女が求めていたのは、もちろんハプナの特効薬の情報だったのですが、自分の意思で行動をしたのか、あるいはスキナーに協力を要請された結果だったのかという動機は非常に気になるところです。
第3話でスキナーの祖母の家を監視している人物が、このポップコーンかと思いましたが、どうやら微妙に眼鏡のリムの色が違うようで、スキナーと彼女の関係性については今の段階ではまだ判断がつきません。
結果的にエレイナはハッカー戦で負けてしまい、ポップコーンにも特効薬の情報が偽物だったと見破られてしまいますが、直接彼女から電話がかかってきます。
その会話の中で、ポップコーンはエレイナが偽の特効薬に仕込んでいた『PRETTY VACANT』というメッセージが「セックス・ピストルズ」の楽曲だとすぐに気づいた様子で、バンドのボーカルであるジョニーロットンが彼女のヒーローだという言葉を残し、一方的に電話を切ってしまいます。
その後、2人が笑みを浮かべる表情が交互に映し出されていましたが、ハッカーとしてはライバルであるはずの2人が、実はパンクの精神で繋がっていたと知って、心から嬉しかったのではないかと解釈しました。

ポップコーン視点で見ると、特効薬の情報は空っぽ(VACANT)ではありましたが、ライバル視していたエレイナとの間で友人のような愛しい(PRETTY)時間を共有したのかもしれないと思い、タイトルの伏線回収の仕方にも思わず驚かされました。
彼女はエレイナと再会を示唆するような発言をしていたので、仲間として再登場の可能性もありそうです。
次回は、ラザロメンバーの過去が掘り下げられる話もありそうなので、非常に楽しみです。
渡辺作品ファン必読の1冊
先日、渡辺信一郎監督が登壇したイベントに行った際、初期作から最新作『ラザロ』までを振り返るインタビューが載った書籍がKADOKAWAから発売されると告知がありました。
絵コンテや資料なども掲載された、ファン必読の一冊になっているとのことで、こちらもファンとして非常に楽しみです。
ラザロが好きな人におすすめのアニメ
残響のテロル

音楽|菅野よう子
製作|MAPPA
放送|2014年7月〜9月
話数|全11話
あらすじ
ある暑い夏の日。元警視庁捜査一課の刑事、柴崎は、左遷された文書課で漫然とした日々を送っていた。しかし、柴崎は、同僚が観ていた動画投稿サイトに挙げられた、スピンクス1号・2号と名乗る人物たちの「新宿方面ではところによりでっかい花火があがるでしょう」という犯行声明じみた動画に何か不穏な気配を感じていた。そして、突如起こった、都庁での大規模爆破テロ。日本を震撼させたこの事件の犯人は、たったふたりの少年だった。そして、スピンクス1号・2号は新たな動画を公開し、なぞなぞに答えられなければ爆破をするという挑戦的な犯行声明を出す。スピンクスの目的は一体何なのか、柴崎は事件の解明のために奔走するが、それは、やがて国家を揺るがす闇へと繋がることになり、、、。
ラザロが好きな方におすすめする作品は、アニメ「残響のテロル」です。
同じく、フジテレビのノイタミナで放送されたアニメで、キャッチコピーに「この世界に、引き金をひけ。」とあるように、少年たちがテロを起こすという過激な内容で話題になりましたが、繊細で緻密なストーリーは圧巻の一言。
シネドリップでは考察記事も投稿しておりますので、気になった方はこちらからご覧ください。
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