【感想&考察】アニメ Turkey! 第1話が衝撃的すぎる|女子ボウリング部の青春群像劇かと思ったら!?

公開日|2025年7月11日

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今回紹介するのは、2025年夏アニメとして放送開始となったオリジナルアニメ「Turkey!」です。

本作は、アニメ制作会社タツノコプロの新レーベル「BAKKEN RECORD」が制作を担当し、ポニーキャニオンが共同原作として参加した、オリジルアニメとなっています。

放送前のPVを見た段階では、面白そうな青春部活モノという認識だったのですが、予想を大きく裏切るような後半の展開には目を丸くしていました。

そんなアニメ「Turkey!」の第1話『倒せ!スネークアイ」を観ての感想と考察を、キャラクターなどにも着目しながら、語っていきます。

基本情報

原案|BAKKEN RECORD,ポニーキャニオン
監督|工藤 進
脚本|蛭田直美

キャラクターデザイン・総作画監督|武川愛里


制作|BAKKEN RECORD
放送|2025年7月〜

あらすじ

長野県一刻館高校ボウリング部。

勝利よりも皆の楽しむ気持ちを大切にしたい部長の麻衣に、後輩の利奈は「私は勝ちたい」と反発する。

退部しようとする利奈を説得する麻衣は、利奈に1ゲーム勝負を挑まれ…。

楽しむ部長と勝ちたい後輩

*ネタバレが含まれております

そもそも、ボウリングが題材のスポコンアニメは珍しいなと思い見始めたのですが、序盤からいきなりギスギス展開が始まりました。

大会優勝を目指す長野県一刻館高校ボウリング部。

主人公で部長の麻衣は、3連続ストライク、つまりターキーを叩き出す才能を持つサウスポーですが、4投目には必ず両端のピンを残すスネークアイを出してしまう癖を持っています。

© BAKKEN RECORD・PONY CANYON INC./「Turkey!」製作委員会

その癖は悲しくも大会でも発揮され、ターキー後のスネークアイから徐々に調子を落とした結果、チームは敗北。

チームメイトが「またこのパターン」と言っていたことからも、今までに麻衣の癖が出た試合は山ほどありそう。

そんな負け試合の後に和気藹々と乾杯をする麻衣、さゆり、希、七瀬のエンジョイ勢4人を見て、ガチ勢の利奈は、チームメイトの体たらくぶりを鋭く指摘します。

しかも、麻衣の癖であるスネークアイに関しては、「わざと手を抜いてる」「勝つことから逃げてる」と批判。

どうやら利奈は入部してから3ヶ月の間ずっと、部活の緩い雰囲気に嫌気が差していたようです。

物事に対しての価値観の違いが大きく浮き彫りになるのは、青春×部活モノの見どころでもありますが、第1話からの展開にしてはいきなり重いなとこの時は感じました。

ただ気になるのは、スネークアイが同じ状況下で出たり、その後は必ずガターを出してしまうあたり、どうにも偶然とは思えないところです。

利奈に理由を問い詰められた麻衣が、「選ばなかった方は残っちゃうでしょ」と意味深なセリフを言っていたことが関係している気がします。

そうこうして、チームメイトとの気持ちのズレに気付いた利奈はとうとう部活を辞めることに。

部活は5人でギリギリ存続できていたこともあり、利奈の退部によって早くも廃部の危機がやってきますが、麻衣は「無くなっちゃう時は一瞬だ」と言い、すぐに利奈を引き留めようと動きます。

この対立するチームメイトの折り合いをつけようと麻衣が真っ先に動くところは、部長らしくもあり、スネークアイで2つのピンのうち1つを選ばなくても良い世界を目指すという、今後の物語における彼女の立ち位置を印象付けるものとなりそうで、凄く良い場面でした。

度肝を抜く展開

麻衣の必至の誘いに対して、「私との勝負に勝てたら考える」と言う利奈と対決をすることに。

順調にターキーを取る麻衣でしたが、4投目でまたしてもスネークアイを出してしまい、利奈も呆れた様子を見せその場から立ち去ってしまいます。

それでも麻衣は、楽しく部活をやりたいチームメイトたちと、大会で勝ちたいという志しを持つ利奈が楽しめるようにするという覚悟を持ち、両端のピン目がけてボールを投げ込む。

無事スペアを取って第1話は完結し、青春部活モノとして素晴らしい掴みになる…はずでしたが、ここで衝撃的な展開が待っていました。

突如、麻衣が投げ込もうとしたボールが光り始め、レーンの奥へとどんどん吸い込まれていくんです。

正直、「え…!?何が起きてるの!?」と理解が追いつきませんでしたが、麻衣を助けようとした他の4人も、あれよあれよという間にその現象に巻き込まれてしまいます。

目覚めると、何と戦国時代にタイムスリップしました、というラストで第1話は締め括られることに。

© BAKKEN RECORD・PONY CANYON INC./「Turkey!」製作委員会

題材がボウリングという時点で斬新だなと思わせて、それにタイムスリップ要素が掛け合わさるという、前代未聞のアニメがここに爆誕しました。

戦国時代でボウリングの色など出るのだろうかと、この先の物語の展開は全く予想もつきませんが、放送終了後に解禁された第2弾PVを見る限り、かなりシリアス寄りの路線になっていきそうです。

過酷な乱世のなかで、麻衣が2つのうち1つを選ばなければいけないという状況も予想できそうですね。

あと序盤の展開なの、ボウリング部のメンバーの関係値がある程度描かれていたのは、メインの舞台をすぐに戦国時代に変えたかったという理由もある気がしました。

気になった数々の伏線

筆者が第1話で気になったのは、伏線らしき場面が多くあったこと。

補欠の七瀬が、雨雲を見ていないのに雨が来ることを察知した場面。

公式のプロフィールで、理系女子と記載されていたので、天気予報に関する知識があったのかもしれませんが、戦国時代の戦において天候予測をすることで、戦況を有利にするという展開も考えられます。

また、古本屋の跡地に埋まっていた球体らしきものが意味深に映された場面がありましたが、ボウリングそっくりの形状をしていることや、タイムスリップをする際に麻衣のボールと反応して光っていたことからも、彼らは偶然ではなく必然的に過去へ飛ばされたという見方もできそうです。

最後に、麻衣が投球の直前に、何か独り言を口ずさんでいるように見えましたが、これはスネークアイが出てしまう癖と、その後必ずガターになってしまう原因が隠されている気がします。

幼い頃に両親とボウリング場に行った際に、ピンが真っ暗なとこに行くことを心配していたことも関係ありそうですが、2つを選べないというのが何か引っかかるところで、父親と母親の間にトラブルがあったのかというのも勝手に想像してしまいました。

まだまだ謎は多いですが、次回以降のお話が気になると同時に、展開によっては今期のダークホースとなり得る可能性は充分にありそうですね。

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